大石林山


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第11回ミニ企画展大石林山写真展 「輝く自然美―永井榮一盆石コレクション」

2024年4月25日~6月30日
大石林山本館1階ロビーにて、観覧無料

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当館を訪ねてこられた那覇在住の方から「石も集まると美しいですね。うちの近くの98歳の方が大変な愛石家で、現在は施設にいるが、石を好きな人に差し上げたいという話がありますよ」という情報をいただきました。早速連絡を取り合ったもののご家族が本土在住とのことで、話は途絶えてしまいました。


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ところが今年(2024年)の1月末、突然ご老人のご子息の方から博物館へ荷物が届きました。これが今回展示紹介する盆石60点の品々です。お父様の永井榮一様が生前各地を駆け回って収集し、永く愛でてこられた遺品です。「多くの人にご覧いただきたいため」という目的でご寄贈いただきました。


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盆石というのは、石に自然の形や風景を想像し思い描く、古い時代から鑑賞された美の一つの形式です。かつて息子が小学生の頃、光輝く小石を見つけ、宝物だと大事に握りしめていた事を思い出しました。道端には母岩からはがれ落ち、不規則な姿や形のまるで迷い子のような石もあります。それらの石に自然の形や風景を、時には動物の姿を想像し思い描く、豊かな感性の方もおられるものです。


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今回展示の盆石は、一つ一つ丹念に台座をつくり、よく研磨され管理されています。これらの石は、大きく3種類に分類できます。詳細に調べると、火成岩6点、変成岩5点、堆積岩42点、他に鉱物7点です。さらに石の名前を知りたいという向学ある方々のために岩石名を付してあります。活用して頂ければ幸いです。

主なものとしては、火成岩では沖縄では得がたい斑レイ岩、変成岩では赤鉄鉱質片岩(赤石)や破砕礫岩、堆積岩では南大東島のレインボーストーン(虹石)や沖縄南部のニービヌフニ、鉱物では宝石の部類の碧玉(ジャスパー)などがあります。

(博物館名誉館長 大城逸朗)

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受付時間
9:30〜16:30(17:30閉園)年中無休
お問合せ
TEL 0980-41-8117
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